公開: 2022年5月21日
更新: 2022年5月21日
中世のヨーロッパでは、教会の戒律を破った人が、魔女や狼男として、火あぶりの刑になるのは、本人が戒律を破ったことを認め、悔悛の意志を示し、誓約書に署名をしたにも関わらず、同じ罪を繰り返したときにのみ、火あぶりの刑に処すことが決まっていた。
ジャンヌについては、ジャンヌが兵士の服装を着ていたことが、女性の男装の罪に当るとされました。ジャンヌは、審理中にそのことを認め、その行為を改めることを誓った誓約書に署名をしました。しかし、ジャンヌがどこまでそれを理解していたのかは明確ではありません。それは、ジャンヌが文字を読めなかったからです。ジャンヌは、牢内でも鎧を身にまとっていたと記録されています。つまり、男装を続けていたわけです。コーション司教らは、そのことで、ジャンヌが誓約をしたにもかかわらず、それを破ったとして、火あぶりの刑に処しました。