2022年7月21日、日本銀行の黒田総裁は、日本銀行政策決定会議の後の記者会見において、記者からの質問に対して、「金利を上げたからと言って、円安の状況を大きく変えることはできない。」と述べ、「金利を上げる」つもりのないことを強調した。この黒田総裁の意見は、間違っていない

より正確に説明すれば、黒田総裁の主張の真意は、「この段階に至って、」という前段が省略されていたのである。その意味で、黒田総裁の主張は正しいのである。本当の真実は、「もっと早い段階で、金利を引き上げることができていれば、この円安は未然に防げたはずであったが、日本経済の成長が止まっていたため、長期金利を正常な状態に戻すことができなかった。」と言う意味の主張が隠されている。

その意味で、黒田総裁の公式な発言は、人々を間違った判断に導く、「詭弁」または、官僚的なレトリックであった。