公開: 2022年4月25日
更新: 2022年4月25日
国債を発行した国の政府が、通貨の暴落や国債の利率上昇、または国際的な信用の失墜などの問題で、利払いの支払いができなくなる状態に陥る場合がある。これをデフォルトと言う。2022年3月に、ウクライナとの戦争で、先進諸国から為替取引を制限されたロシアの通貨ルーブルが暴落し、利払いが不可能(デフォルト)になるかも知れないとのニュースが世界中に報道された。
デフォルト状態になった国債は、市場で「投資対象として不適切」の評価が与えられ、国債の利率はさらに上昇する。このことは、国債の償還がさらに不可能になってゆくことを意味する。ロシア政府は、この危機に際して、従来から世界中の様々な国々に分散して貯蓄していた、海外通貨を集めて、何とか利払いを終わらせた。デフォルトは、起こらなかった。ルーブルの為替レートもウクライナとの戦争を始めた時点に戻った。