インフレーションと経済成長 〜 注30

公開: 2022年4月10日

更新: 2022年4月19日

注30. 米国市場における韓国製品や台湾製品の台頭

1990年代の後半、円高ドル安によって高くなった日本製品に代って、米国市場では韓国製の電気製品や自動車、台湾製のパーソナルコンピュータやLSIなどが、急激に普及した。これは、韓国製や台湾製の製品が、日本製品に近い品質を提供しているにもかかわらず、通貨安で、安価で購入できたからであった。

韓国製品では、サムソンのテレビや電気製品、現代自動車の自家用車などであった。また、台湾製品では、Acer製のパーソナルコンピュータが有名であった。その後、PCでは、台湾のAcerが全世界のPCのほとんどを供給するようになり、日本製のNECや富士通のPCも中身は、Acer製の他社ブランド製品になっていった。また、携帯電話や液晶テレビでは、サムソンの携帯電話やテレビが世界一の市場占有率になっていった。

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