公開: 2022年4月9日
更新: 2022年4月9日
企業が製品を生産している場合、その生産が合理的に行われているかどうかを判断するため、企業は1単位の製品生産のために投入している生産原価を分析する。その結果、製品価格に占める生産原価の比率が高すぎている場合、その企業の生産プロセスが合理的なものであるかどうかや、人件費の占める割合が高すぎれば、販売価格が安すぎるか、従業員に支払っている労働コストが高すぎるか、雇用している従業員数が多すぎないかなどが問題になる。生産プロセスに問題がある場合、新しい生産設備の導入や、分業の仕方を改善することを検討しなければならない。
企業が生産し、販売している製品の価格の妥当性、製品生産方法の合理性、製品生産で実施された品質管理に投入された労働力の妥当性、製品生産に使われた原材料価格や品質の妥当性などについて、生産に投入された様々な生産要素の利用等に必要な経費を、項目別に集計し、その集計結果から生産要素別の費用から、生産の問題点を把握するために行う会計処理を、原価計算と言う。この計算結果は、製品生産の依頼を受注したとき、その生産をいくらで契約するべきかを見積もるためにも、利用される。