公開: 2022年4月4日
更新: 2022年4月4日
固定相場制とは、ある国の通貨と別の国の通貨を、為替市場で交換するとき、その国の1単位の通貨を、どれだけのもう一つの通貨の量に等しいとするかは、為替レートによって決まる。その為替レートは、いつも決まったレートを使う場合と、市場によって決められるレートを使う場合がある。前者の方法を固定相場制と言い、後者を変動相場制と言う。
日本の通貨である円の場合、第2次世界大戦後の20数年間、1ドルは、360円で交換されることが決まっていた。固定相場制の時代である。その後、日本の経済力が上がってくると、米国政府と日本政府との間の協議によって、変動相場制が導入され、ドルは、360円以下のレートで交換されるようになった。実際には、359円、358円と高くなっていった。