知の自由塾

提供: 有限会社 工房 知の匠

文責: 技術顧問 大場 充

更新: 2023年6月2日

ごあいさつ


2023年度、世界に平和を。

図案は、アイヌ民族に伝わっている古典的な図形を組合わせ、昇る朝日の中心に、今年の干支である卯(うさぎ)の上に鯉のぼりをデザイン化したものです。今も戦いが続くウクライナと、長引く国内紛争が激化している北アフリカのスーダンやミャンマー、そして緊張が高まっている中国と台湾など、世界に平和がもたらされ、皆さんと世界の子供達、若者達の一生にとって、安心して楽しく、有意義な毎日を過ごすことができるようになることを、心から願っています。5月5日は、子供の日です。

「宗教」についての議論の最初の版を書き終えました。脚注や参考文献も見直しました、一応の完成です。小中学生には、難しい議論・内容になりました。中学の3年生や高校生であれば、この内容を参考にして、より深く考えることもできるでしょう。説明では、日本の義務教育では、ほとんど教えられていない事がらについての知識も必要としますが、必要なところでは、脚注に説明をつけました。特に、20世紀以後の世界になって出現した、進化論と無神論の話は、大学生にも難しい話になります。しかし、教育の方法が違う、ヨーロッパやアメリカの社会で育った人々には、馴染みのある議論なのです。これから世界で活躍しようと思っている人々には、知っておいて欲しい話題の一つです。

科学技術の専門家達が世界中から集まる会議などでは、参加者同士の懇親を目的として開催される夕食会などで、このような問題が話題になることが、よくあります。日本人の専門家には、苦手な話題の一つかも知れません。しかし、世界の舞台で活躍しようとしている人には、宗教の専門家でなくても、それなりの意見を発言することが求められます。そのような意味でも、日ごろから考えていないと、議論に加わることもできなくなります。日ごろから考えておくべき、大事な話題の一つだと言えるでしょう。

また、2011年3月11日の東日本大震災から12年が過ぎ、私たちの意識から、大地震とそれに続いた津波の悲劇に関する記憶が薄れつつある現実を直視するために、津波の数年後に書いた原稿を、ここに公開しました。それは、宮城県石巻市立大川小学校で起きた、児童70人以上が犠牲になった事故の記録です。皆さんは、知らない事件かも知れませんが、ここから災害と命について学べることは、多いと思います。小学生の皆さんにも、是非、考えて欲しいと思います。関東地方には、いつか必ず、大きな地震が来ます。この話題は、今後も少しずつ修正しながら、書き続けてゆくつもりです。

2023年5月3日

目的

「知の自由塾」は、主として小学校高学年から、中学校3年までの生徒を対象として、これからの世界や日本社会の発展を担う人材を育てることを目的として、開設されたホームページです。学校で学ぶ科目とは別に、これからの世界のリーダーに求められる「知的な力」を養うための基礎となる、「ものごとの考え方」を学ぶための自由参加の教室です。

ねらい
ここでは、私が20年間の実務経験を通して、特にその最後の5年間に米国の社会で学んだ、ものの考え方の違いや、人間の生き方、そして人々の育て方など、様々なことについて語り、皆さんと議論したいと思います。
内容

このホームページに掲載されている記事は、以下の通りです。

お礼の言葉
本ホームページは、最初、フェースブック上に公開された一連の記事でした。しかし、検索エンジンからの検索が難しくなったことから、通常のホームページの形式で公開することになりました。ここに、公開に当たってサーバを提供して頂いた有限会社「工房 知の匠」の佐々木社長のご厚意に感謝します。

2019年7月
有限会社 知の匠 技術顧問 大場 充
(広島市立大学 名誉教授)

塾長の歩み
塾長の私は、東京の青山学院大学大学院の修士課程を修了して20年間、外資系のコンピュータ会社で働き、その最後の数年間は、米国で大規模ソフトウェア開発のための組織のあり方について研究しました。帰国後、1994年に広島市が設立した新しい大学の情報科学部、情報数理学科の教授に就任して、日本人の学生は元より、社会人学生(日本人)、韓国人、中国人、ドイツ人などの学生の指導に当たるとともに、広島のソフトウェア産業の発展と日本のソフトウェア産業の国際競争力向上のために、いくつかのプロジェクトを実施し、2014年3月に同大学を定年退職しました。退職後も、2018年まで、名誉教授として情報科学部の3年生を主たる対象とした「技術者倫理」の講義を担当しました。
塾長の最近の仕事
特に、私が大学教員として働いた最後の4年間には、経済産業省が当時推進していたグローバルに活躍できるソフトウェア系人材の育成のため、それまでの日本の教育では教えることがなかった「プロジェクトマネジメント」の基礎を学生に理解させる新科目の導入と、広島県内の大学や企業との連携による一連の講義の実施を行いました。特に、広島県からの財政的な支援を受け、NTTデータ中国からの協力も得て、10名程度の学生をインドのNTTデータ関連会社に送って、インターンシップを経験させるプロジェクトに取組みました。最初の年に、このインターンシップに参加した学生達は、既に社会に出て、IT系の企業で活躍しています。
塾長が最近出版した本と発表した論文

著書

  • ソフトウェア技術者: プロの精神と職業倫理(日科技連出版(2014年))
  • 組込みソフトウェア工学ハンドブック(日科技連出版(2014年))


論文

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juku@chi-takumi.jp