提供: 有限会社 工房 知の匠
文責: 技術顧問 大場 充
更新: 2023年9月29日
夏休みが終わりました。しかし、今年の夏は9月になっても暑い日が続いています。皆さん、熱中症に気をつけてください。図案は、アイヌ民族に伝わっている古典的な図形を組合わせ、昇る朝日の中心に、今年の干支である卯(うさぎ)をマンダラ風にデザイン化したものです。周囲に配置されているのは、秋の「満月」とススキの葉です。1年半以上に渡って続くロシアのウクライナへの侵攻と、長引く国内紛争が激化している北アフリカのスーダンやミャンマー、そして緊張が高まっている中国と台湾など、世界に平和がもたらされ、皆さんと世界中の子供達、若者達が、安心して楽しく、有意義な毎日を過ごすことができる日が来ることを、心から願っています。
「宗教」についての議論の最初の版を書き終えていますが、脚注や参考文献の見直しを考えていましす。小中学生には、難しい議論・内容になりました。中学の3年生や高校生であれば、この内容を参考にして、より深く考えることもできるでしょう。説明では、日本の義務教育では、ほとんど教えられていない事がらについての知識も必要としますが、必要なところでは、脚注に説明をつけました。特に、20世紀以後の世界になって出現した、進化論と無神論の話は、大学生にも難しい話になります。しかし、教育の方法が違う、ヨーロッパやアメリカの社会で育った人々、特に高等教育を受けた人々には、馴染みのある議論なのです。これから世界で活躍しようと思っている人々には、考えておいて欲しい話題の一つです。
科学技術の専門家達が世界中から集まる会議などでは、参加者同士の懇親(こんしん)を目的として開催される夕食会などで、このような問題が話題になることが、よくあります。日本人の専門家には、苦手な話題の一つかも知れません。しかし、世界の舞台で活躍しようとしている人には、宗教の専門家でなくても、それなりの意見を発言することが求められます。そのような意味でも、日ごろから考えていないと、議論に加わることもできません。日ごろから考えておくべき、大事な話題の一つだと言えるでしょう。
2023年9月4日
「知の自由塾」は、主として小学校高学年から、中学校3年までの生徒を対象として、これからの世界や日本社会の発展を担う人材を育てることを目的として、開設された私的なホームページです。学校で学ぶ科目とは別に、これからの世界のリーダーに求められる「知的な力」を養うための基礎となる、「ものごとの見方、考え方」を、次世代を担う皆さんが学ぶための、自由参加の教室です。
このホームページに掲載されている記事は、以下の通りです。
特集: 高校生、大学生の探究学習のために
2019年7月
有限会社 知の匠 技術顧問 大場 充
(広島市立大学 名誉教授)
著書
論文
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juku@chi-takumi.jp