提供: 有限会社 工房 知の匠
文責: 技術顧問 大場 充
更新: 2025年5月30日
今年も、新年度が始まって、2か月が過ぎました。新しい学校へ進学した人達も、新しい環境になれてくるころです。新しい環境での初心の貫徹(かんてつ)を目指してください。不登校に悩んでいる人は、改めて、人間が「学ぶ場所」は、学校だけではないことを、思い出してください。最近の報告では、高校生の不登校も増加しているとの情報もあります。自分に適した「学びの場所」探しを続けてください。
図案は、これまでと同じように、アイヌ民族に伝わっている古典的な図形を組合わせ、昇る朝日の中心に、今年の干支(えと)である「巳」(み)を中心に、マンダラ風にデザイン化したものです。左右に配置されているのは、6月の梅雨空に咲く「かきつばた」をデザイン化したものです。このかきつばたは、広島県北広島町八幡高原に群生するカキツバタを表現したものです。例年、6月中頃まで、咲いています。
約3年半に渡って続いているロシアのウクライナへの侵攻と、1年半以上に渡っている中東でのイスラエルとパレスチナの戦闘、さらにレバノンへと拡大しつつあるイスラエルの武力攻撃、長引く国内紛争が激化している中で、大地震が起きたミャンマー、そして緊張が高まっている極東の中国と台湾、政治情勢が緊迫しつつある韓国、軍備の増強を進める北朝鮮、さらにシリアの混乱など、世界では、絶え間なく不安定な政治情勢が続いています。世界に平和がもたらされ、皆さんと世界中の子供達、若者達が、安心して楽しく、有意義な毎日を過ごすことができる日が来ることを、心から願っています。
2023年10月、中東のイスラエルにあるガザ地区で、イスラエル軍と、ガザに住んでいるパレスチナ人の武装勢力の1つであるハマスの戦闘員との間で、大規模な戦闘が始まりました。両者の戦いには、イスラム系の周辺国のレバノンやイェメンの武装勢力も参加して、複雑な宗教対立になりつつあります。19世紀から歴史的に不安定な中東地域における民族間・宗教間の対立から、新たな戦争に拡大することも危惧(きぐ)されています。特に、ガザのパレスチナ市民が、イスラエル軍の爆撃や砲撃の犠牲になっています。武装した軍と軍の戦闘は止められなくても、市民の犠牲は、人道的視点から、止めなければなりません。
2025年4月、アメリカ合衆国のトランプ大統領は、米国内の大学に対して、学生たちのパレスチナ難民に対するイスラエル軍の軍事行動に反対する抗議運動を鎮(しず)めさせるように要請しました。特に、学生たちの抗議行動が激しかった、東部の一部の名門大学に対しては、学生たちの『反イスラエル的な活動』の動きを抑えるように指示しました。しかし、ハーバード大学などは、大学として、政府による政治的な干渉(かんしょう)は拒否すると言う姿勢を名家にしました。
これは、11世紀に、イタリアのボローニャに最初の大学が、教会や領主の権力から独立した、研究と教育の組織として設立されて以来、「大学の自治」とされ、公認されてきた伝統を、米国政府が壊そうとしたものです。ハーバード大学の声明は、そのような、中世のフランスやイギリスの専制君主でも行うことをためらった、トランプ大統領の越権(えっけん)行為に、明確な反対意見を表明したものです。トランプ大統領は、中世の専制君主や、カトリック教会の教皇でも行わなかったことをしようとしています。
私たちは、ハーバード大学のこの主張を指示します。
2025年5月6日
「知の自由塾」は、主として小学校高学年から、中学校3年までの生徒を対象として、これからの世界や日本社会の発展を担う人材を育てることを目的として、開設された私的なホームページです。学校で学ぶ科目とは別に、これからの世界のリーダーに求められる「知的な力」を養うための基礎となる、「ものごとの見方、考え方」を、次世代を担う皆さんが学ぶための、自由参加の教室です。
このホームページに掲載されている記事は、以下の通りです。
特集: 高校生、大学生の探究学習のために
2019年7月
有限会社 知の匠 技術顧問 大場 充
(広島市立大学 名誉教授)
著書
論文
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juku@chi-takumi.jp